ドロドロした現実を数多く紹介してきたが、鉄道業界にも、ぬるい、おいしい話がある。
今回はその中で、関連子会社の話をしよう。
おいしい話その1「楽な仕事」
鉄道会社の関連子会社といえば、不動産、百貨店(駅ビル)などが有名だが、鉄道事業に付随する小さな子会社もたくさんある。
例えば、相互乗り入れしている会社間の清算をする会社や、面白いところでは、鉄道用地の管理をする会社がある。
「鉄道用地の管理」といっても、かっこいい仕事ではない。
線路脇の土手で、勝手に家庭菜園をしている人や、資材を置いている人に、
「ここは鉄道会社の土地だから、使ってはいけません」
と言うのが仕事。会社名に「都市計画」とか「都市開発」という大層な名前がついているが、実態はこの程度だ。
本体の親会社は業務が効率化され、楽な仕事は淘汰されていくが、子会社の中にはまだまだ楽天地がある。
おいしい話その2「”労使”がない」
鉄道の世界で一番キツイのは”労使”だが、関連子会社だけは解放されている。
子会社に出向しても、親会社の社員であり、組合員なのだが、子会社の中だけは”労使”がない。
団体交渉もないし、労働組合の要員要請もない。
所属する組合が異なる人がいても、それを意識することもほとんどない。
鉄道会社以外の人に、鉄道の”労使”の話をしてもなかなか通じないが、同様に、鉄道会社入社後すぐに出向してしまった人にも通じない。
入社後すぐに出向した人はいづれ親会社に戻る。戻ったときに現実を知る。
おいしい話その3「ルーズな社風」
鉄道会社は、大勢の社員を抱えているため、規律は厳しい。時間には厳しく、社員を大人として扱わない学校のような社風がある。
(遅刻厳禁
http://railman.seesaa.net/article/7063995.html)
しかし、子会社は例外。
忘年会の日は、勤務終了前の夕方4時ごろには飲みに行き、会社の遊び行事も、勤務扱いしてしまう。
親会社の息苦しさからの反動で、常識に欠けるぐらいに自由。
おいしい世界だが、人間的にダメにならないようにご用心。
posted by 鉄道業界舞台裏の目撃者 at 23:09
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鉄道会社の裏事情
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