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前回までのあらすじ)
福知山線の脱線・転覆事故は、ハンドルを握って1年弱の、23歳の運転士によって引き起こされた。
彼は、入社してから懲罰をいくつか受け、模範的な社員ではなかったが、異常というほどでもなかった。事故の日(平成17年4月25日)も、放出派出〜松井山手〜宝塚と、2時間ほど異常のない運転を行っている。
しかし、宝塚駅から彼の運転がおかしくなる。
誤って速度オーバーで宝塚駅に進入すると、動揺して所定の動作が行えなくなり、ATSの非常ブレーキで途中停車する。さらに彼は、そのミスを指令に連絡せず、ATSの非常ブレーキを勝手に解除する。また、車掌が指令にミスを報告しないかどうか、神経を尖らせる。
彼は、折り返しの快速列車を発車させるが、この列車は朝のラッシュで遅れ始めてしまう。遅れを回復させようと速度を最大まで上げるが、伊丹駅手前で2度目の大きなミスを犯す。宝塚駅でのミスがフラッシュバックし、ブレーキタイミングを逸してしまい、伊丹駅を72m行き過ぎて停車。退行運転を行って、遅れは1分8秒に拡大。ミスにミスが重なってしまった・・・。
【猪名寺駅通過】
(以下、「
鉄道の裏面史」をご覧ください。)
posted by 鉄道業界舞台裏の目撃者 at 09:13
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福知山線脱線事故
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