「新幹線・特急列車の経済学」の執筆ウラ話

 「誰も語りたがらない 鉄道の裏面史」

佐藤 充 5年ぶりの書き下ろし!
107 名の死者を出した「福知山線脱線事故」、政治家の思惑がからみあう「新幹線の利権」、鉄道が買われる「阪神電鉄村上ファンド買収事件」、東京を襲った未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」、首都圏で起こった乗客の暴動「上尾事件」、初代国鉄総裁の謎の死「下山事件」……
2015年5月15日発売
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「新幹線・特急列車の経済学」の執筆ウラ話

徹底解析!!最新鉄道ビジネス 新幹線・特急列車の経済学」に執筆しました。


目次

Introduction 新幹線・特急列車が鉄道ビジネスを支える

特集 新幹線・特急列車の経済学

Colmun 特急列車が稼ぐ「副収入」

Part1 巨大媒体に進化する「鉄道広告」最前線

Part2 企業財務のプロが読み解く 東西大手私鉄の決算書

Part3 数字で見る 地方鉄道 復活のアイデア

Part4 最強のカードはこれだ!! JR系カード徹底比較

Colmun 鉄道関連業界のお値段

巻末付録 JR特急列車 イラスト&データカタログ

詳細目次(出版社HP)


私は、特集の中の

「新幹線1編成40億円超!! 鉄道車両のお値段」

と、特集あとのColumnの中で

「小田急vs西武 箱根山戦争の行方」

を書かせていただきました。


お仕事をいただけるのは本当にありがたいことです。
しかし、ここは「舞台裏」のブログなので、執筆ウラ話を少々ご紹介しましょう。


出版社の企画会議が終わると、私のような執筆者は、自分の記事を書き始めます。
今回のようなムック本では、図表を使ったわかりやすい記事にするため、執筆者もデータを集めて表やグラフを提供します。写真がうまい人は、写真も提供します。

ここが執筆者が頑張るところですね。
締切に遅れないように、そして読者の方々に満足していただけるように全力を尽くします。

編集の方は、執筆者から上がってきた原稿・図表などを使って編集を行います。
紙面をレイアウトして、タイトル類を入れて、写真を盛り込み、執筆者の図表を取捨選択し、足りない図表は自ら用意します。
文章の方も、レイアウトの都合で分量調整したり、文意は変えないまでも色々修正を入れます。
(編集者の仕事を見ているわけではないので、正確にはよく知りませんが。)

これらの編集が終わったら、執筆者に戻します。
(たぶん、これを「初校出し」というのだと思います。)
執筆者にとっては、WordやExcelで提出したものが、レイアウトされた美しい記事になって返ってくるので、ここで少々感動します。

しかし、執筆者はここでしっかりとチェックしないといけません。
編集の方が入れたタイトル、図表やその但し書き、写真を見ると、間違っている箇所が多々あるのです。
(編集者さんは、記事の内容に精通しているわけではないし、たくさんの記事を編集するので仕方がないことです。執筆者がここでしっかりチェックしないといけません。)

今回、私が書いたところでも色々ありましたが、その中の一つに、東海道新幹線の「ひかり・こだま」の写真がありました。
編集の方が用意されたその写真は、この段階では300系でした。
(読者の皆さまは御存じだと思いますが、この形式は引退しましたよね。)

この写真は載せ替えるようなマークがついていたので、

(大丈夫かな・・・)

と思いつつ、この写真以外のところを赤で修正して、編集者に送り返しました。

この後、編集者は記事を仕上げて、もう一度執筆者に送ります。
(締切が押していると、これが省略されることもありますが。)

300系の写真はどうなったかというと、700系になっていました!
しかし!JR西日本の「ひかりレールスター」の写真です!

(ヤバイよ、これでは読者からクレームが来るよ。)

「ひかりレールスター」は、車体の色がネズミ色なので一目瞭然。ディープな鉄道ファンでなくても、これは気づきますね。

編集の方にメールで、

「色の白い車体の方です」

と、よくよく念を押して返しました。

後日、出版されたムック本を開いてみたら、N700系の写真になっていました。

たしかに白い車体の写真です。しかし、東海道新幹線の「ひかり・こだま」といえば700系ですよね。N700系も「ひかり・こだま」で使われないこともないですが。

ガックリきましたが、なんだか笑ってしまいました。

良かったら、このN700系の写真を探してみてください。

posted by 鉄道業界舞台裏の目撃者 at 10:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道関連の本と音楽とDVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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