就職前の鉄道会社分析(1)

 「誰も語りたがらない 鉄道の裏面史」

佐藤 充 5年ぶりの書き下ろし!
107 名の死者を出した「福知山線脱線事故」、政治家の思惑がからみあう「新幹線の利権」、鉄道が買われる「阪神電鉄村上ファンド買収事件」、東京を襲った未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」、首都圏で起こった乗客の暴動「上尾事件」、初代国鉄総裁の謎の死「下山事件」……
2015年5月15日発売
Top鉄道会社への就職・その他雑記 >就職前の鉄道会社分析(1)

就職前の鉄道会社分析(1)

この時期、企業は中間決算のシーズンを迎える。

決算資料は、就職先の会社を知る貴重な資料にもなるので、今回はこれらをもとに会社比較をしてみよう。

※最新の中間決算ではなく、昨年度の年度末決算を取り上げる。
(この記事は2005年11月に書きました)

まずは売上高。関係会社を含めた1年間の売上である。

 売上高(百万円)連結
  JR東日本 2,537,480 *************************
  JR東海_ 1,409,497 **************
  JR西日本 1,220,847 ************
  近鉄__ 1,106,324 ***********
  名鉄__  790,828 ********
  東武鉄道  637,364 ******

  日本航空 2,129,876 *********************
  全日空_ 1,292,813 *************

「会社の大きさ」を示す数字はいくつかあるが、これがその典型。これがないと事業は始まらない。

数字を比較してみると、同じJRでも東日本が西日本の倍、東海の1.8倍で、圧倒的な差がある。東海と東日本は同じような会社という印象があるが、実態は異なる。
さらに、航空各社と比べても、JR東日本の大きさは際立っている。

ちなみに、私鉄でも近鉄はJR西日本と肩をならべる。旧国鉄の威光で「JR」というと大きく見えるが、近鉄だけは肉薄している。

 経常利益(百万円)連結
  JR東日本 212,339 *********************
  JR東海_ 142,396 **************
  JR西日本  95,933 **********
  近鉄__  43,638 *****
  名鉄__  28,543 ***
  東武鉄道  27,532 ***

  日本航空  69,805 *******
  全日空_  65,224 *******

そして経常利益。これは文字通り「利益」だが、地震による被害のような特別な要因は排除してある。

売上高と比べて特徴的なのは、JR東海と東日本の差が縮まっていることと、民鉄、航空各社とJR各社の差が開いていること。

 売上高経常利益率
  JR東日本  8.4% ********
  JR東海_ 10.1% **********
  JR西日本  7.9% ********
  近鉄__  5.9% ******
  名鉄__  3.6% ****
  東武鉄道  4.3% ****

  日本航空  3.3% ***
  全日空_  5.0% *****

経常利益を売上高で割ってみると良く分かる。JR東海の利益率が高く、また総じてJR各社は利益率が高い。
鉄道関連事業が多い会社は、売上は大きくなるが利益率が下がり、鉄道事業でもローカルが多いと利益率が下がる。

利益率が低いということは、頑張って同じように売上を上げても、他より実入りが少なく、株主としてはうまみが少なく、事業の安全性も低いことになる。

さらに詳細な分析は、次回にゆずることにしよう。

posted by 鉄道業界舞台裏の目撃者 at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道会社への就職・その他雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/9006630

この記事へのトラックバック