就職前の鉄道会社分析(2)

 「誰も語りたがらない 鉄道の裏面史」

佐藤 充 5年ぶりの書き下ろし!
107 名の死者を出した「福知山線脱線事故」、政治家の思惑がからみあう「新幹線の利権」、鉄道が買われる「阪神電鉄村上ファンド買収事件」、東京を襲った未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」、首都圏で起こった乗客の暴動「上尾事件」、初代国鉄総裁の謎の死「下山事件」……
2015年5月15日発売
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就職前の鉄道会社分析(2)

(前回まで)
売上はJR東日本がJR東海の1.8倍もあり圧倒的だが、売上高利益率はJR東海の高さが際立っていた。
http://railman.seesaa.net/article/9006630.html


同じJRの中でもJR東海の利益率が高いのは、新幹線の割合が高いためだと思われる。

 新幹線割合(km)
  JR東日本 6,474 1,053 14% ***********++
  JR東海_ 1,425  553 28% **+
  JR西日本 4,388  664 13% ********+
  近鉄__  574         *
  名鉄__  445         *
  東武鉄道  463         *
 ※左の数字は在来線、右が新幹線

JR東海は(路線距離を基準に)約3割が新幹線で、割合からいうとJR東日本やJR西日本の倍になる。
ちなみに、鉄道の距離数はJR東日本がJR東海の3.8倍。そういう意味ではJR東海は小さい。

 鉄道1kmあたりの売上(百万円)
  JR東日本  337 ***
  JR東海_  713 *******
  JR西日本  242 **
  近鉄__ 1,928 *******************
  名鉄__ 1,776 ******************
  東武鉄道 1,377 **************

 鉄道1kmあたりの経常利益(百万円)
  JR東日本  28.2 ***
  JR東海_  72.0 *******
  JR西日本  19.0 **
  近鉄__  114.6 ***********
  名鉄__  64.1 ******
  東武鉄道  59.5 ******

鉄道1kmあたりの売上、経常利益を見てみても、JR東海がJR東日本の倍以上で、赤字路線が少ない筋肉質な体質であることが伺える。
(ちなみに民鉄各社は、関連事業が大きいためこれらの数字が大きい。)

東京圏をもらう代わりに、赤字路線の多い東北エリアを背負ったJR東日本。
売上高は高いが利益率は低い。
東京圏はもらえなかったけど、東海道新幹線をもらい、ローカルも少ないJR東海。売上高は低くても利益率は高い。

これら2社と比べ、JR西日本は苦しい。
東京からの移動では、広島以西は飛行機に負けてしまい、関西の在来線は私鉄との競争が厳しい。鉄道1kmが生み出す利益は、他社に比べて圧倒的に少ない。

最後に、社員一人当たりの売上高、経常利益を見てみよう。

 社員一人当たりの売上高(百万円)
  JR東日本  33.9 **********
  JR東海_  60.4 ******************
  JR西日本  28.3 ********
  近鉄__  39.9 ************
  名鉄__  21.1 ******
  東武鉄道  30.1 *********

 社員一人当たりの経常利益(百万円)
  JR東日本  2.83 *********
  JR東海_  6.10 ******************
  JR西日本  2.22 *******
  近鉄__  1.57 *****
  名鉄__  0.76 ***
  東武鉄道  1.30 ****

これもJR東海がJR東日本、西日本の約2倍になった。一般に、社員一人当たりの経常利益が高ければ、社員の給料を上げる余地が大きい。
単純に比較できないが、参考までに社員の平均年齢と平均年収を記すと、JR東日本(42.9歳、682万円)、JR東海(40.0歳、721万円)、JR西日本(42.0歳、716万円)になっている。


筆者自身も、このような会社比較をしてみて驚いた。同じJRでも、思った以上に状況は異なる。これから就職する人は、ぜひ参考にしてもらいたい。



  「鉄道業界の舞台裏」が書籍化



 まずは、鉄道業界の実態を知りましょう。

 『社名は絶対明かせない 鉄道業界のウラ話』

  【目次】

  第1章 事件ばかりの鉄道の現場

  第2章 タブーだらけの鉄道の管理部門

  第3章 複雑怪奇な鉄道の人間模様


posted by 鉄道業界舞台裏の目撃者 at 21:45 | Comment(1) | TrackBack(0) | 鉄道会社への就職・その他雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。土木系専攻の学部3年の者です。
今夏鉄道系の企業のインターンシップに参加し
たいと思うのですが、高倍率のようなのででき
るだけ多くの企業に応募しようと思うのですが、
日程の重複があっても応募できるだけ応募する
べきなのでしょうか?重複してしまった場合は
書類審査(第1次選考)通過後に断ればよいのでし
ょうか?また、その場合は後に本採用時に選考上
不利になるのでしょうか?アドバイスをお願いします。
Posted by お茶の丘 at 2013年06月29日 16:31
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